変わらないものなんてないんだね

主にaccessのことをきもちわるく語るブログ

僕らはひとつの音楽の言霊だった?!「AXS超銀河伝説」を楽しもう!

アクセスのイメージリンク*1と言えば、SEQUENCE MEDITATIONですね。
ですが、イメージリンクとは位置づけていませんが、アクセス内の公式二次創作のようなものが他にもあるのです。その一つがaccess SYNC-TRUTH内の「AXS超銀河伝説」です。

access SYNC‐TRUTH

access SYNC‐TRUTH

なかなかとんでもない内容なのですが、アクセスのことを知れば知るほど、これこそがアクセスの本質なんじゃないか?!と思うことが多々あって、私は大好きなのです。私はことあるごとに「アクセスは元はひとつの音楽の言霊だったんだ」と思うのです。そのAXS超銀河伝説のあらすじと、それについて私が考えたアクセスの本質何じゃないかということについて書きます。後者は電波でものすごい痛いのでw読んでられないと思ったらウィンドウをお閉じくださいw

AXS超銀河伝説のあらすじ

これはaccessであってaccessでない、この地球のどこか彼方、地球のパラレルワールドで起こった物語……P177より引用

表紙にはこのように書いてあります。「これはaccessであってaccessでない」。この一文が重要です。

 地球とは違う、しかし地球と同じ星。
 その星で言うところの恒星歴5287年14月。
 季節は冬が終わった秋。その星にある大都会ニューヨーク
P178より引用

そんな世界のアパート、その最上階に彼はいます。

 「ピーン」
 高い電子音が突然響いた。
 「ガサッ」
 と音がすると、人間がひとりそのオブジェの中から立ち上がり、つぶやいた。
 「I GET HIM」(ヤット、ワカッタ)
 彼は東洋人だった。胸の開いた黒いシャツに黒いパンツ。長い髪は栗毛だがサラサラとしている。
 東洋人は少年のようだったが、大人のようでもあった。
 その眼差しは澄んでいて、何もかも悟っているようだし、かと言って何にも汚されていない無表情で少し寂しげな深い瞳をしていた。
 その東洋人はダイスケという名前だった。
P179より引用

ダイスケはある才能がありました。

 彼はそれを「インスパイアリング」と呼んだ。つまり、彼は、天性の音楽的な才能を他人に移植することが出来たのである。
(中略)
 例えば、相手が漠然と会いにあふれるバラードを創りたいと考えていたとする。ダイスケはそんな相手の純粋な気持ちに自分の気持ちを重ねて、その心に音楽の生命を吹き込んだ
P179~180より引用

ダイスケはインスパイアリングを使って仕事をしていたのですが、この半年はそんなインスパイアリングを断り続け、ある人間を探していたのです。

 彼は確か、こうつぶやいた。
 「I GET HIM」(ヤット、ワカッタ)
 銀色に輝く、モニターの画面にはこう書いてあった。
 「HE IS CALLED HIRO」(ソレハ ヒロトイウ ジンブツダ)
P180より引用

一方ヒロは二本の環八通りで小さな閉店休業の倒産状態の中古車店の社長をしていました。
そんなヒロのもとにダイスケがやってきます。
2人の目が合った瞬間、ヒロには様々な光景や感情が脳裏を走り、気付くとダイスケも自分も銀色のマントのような衣装を身にまとっています。でも瞬きを1回すると当たりは元に戻ります。
ダイスケは「一緒に、バンドをやらないか?」と言いますが、ヒロは「俺は音楽なんて好きじゃない」と拒否します

 「そんなこと、いいんだ。たいしたことじゃない。ヒロ、君は音楽をやるために生まれてきたんだ、それも、僕とね」
(中略)
 「君は、今、わざとぼけた三枚目を演じている。僕には、わかる。君は本当は特別な人間だということを、自分自身でもだいぶ前から自覚しているはずだ。
 そう、君が愛の歌を歌った時、君は聴いているすべての人の哀しみが理解出来ること。君はそれを医者のように直すことが出来る能力を持っている。でも、君はそんなことが出来る自分が怖くて、わざと音楽に近づかないで生きようとしていることを」
P182~183より引用

ダイスケが静かなところで話がしたいと、2人は夕暮れの河原で話始めます。

 「こんな日が来ると思っていた。もしかしたら待ち続けていたのかもしれない」
 ヒロが小さくつぶやいた。
 「ごめん。僕も君を見つけられた嬉しさと焦りで、めちゃくちゃなことを言っちゃって。君の誕生日は?13月13日だよね」
 ヒロは不思議そうにうなずいた。
 「君と僕は、実は双子の兄弟なんだ。(中略)物理的な、肉体的な双子というわけじゃない。僕たちは厳密に言うと、純粋な人間ではない。つまりは宇宙人なんだ、実は。」
P183~184より引用

ダイスケは説明を続けます。元々この星の人間は感性という意識の部分がなかった。だから有史以前に違うコスモスからやって来た宇宙人が、感性、つまりハートをプレゼントしたと。そのハート、霊魂とか言霊は人が生まれると赤ちゃんの中に入り込み、死ぬと宇宙空間に戻るのだと。

 「僕らはひとつの音楽の言霊だったんだ。でもね、ちょっとした事故があってね」
(中略)
 「僕たちの言霊は、僕たちが生まれた20数年前、本当はアジアのこの国、日本で生まれるはずだった。でも僕たちが月から日本に向かう瞬間、邪悪な星雲に軌道を阻まれて2つにちぎられてしまった」
(中略)
 「でも僕たちは2人でひとつ」
P184より引用

ダイスケ続けます。音楽を極めたのにメッセージが歌えなかったこと、だけど偉大なアーティストの言霊に触れて、気付いたこと。宇宙のこと、音楽の意味、ダイスケが片割れであること、そして「君も彼を捜して歌わなければならない」ということ。

 「じゃあ、2人が分かれて、僕は、何だったの?」
 「つまりは僕は負の音楽、ヒロは正の音楽を受け継いだ。(中略)だから、ヒロの整の音楽は、ヒロ自身では動かしたり操作することが出来にくかったんだ」
P185より引用

ヒロは語り始めます。ハイスクールの時、音楽がすきで バンドもやっていたこと。でも歌って、目が合うと相手の哀しみが見え、その相手に歌で”心から励ましている”というメッセージを送ると、みんな心地良さそうになって、ほっとした顔で涙を流し始めると。それが噂となり、超能力者扱いされ友達が離れていったり、”何かと救ってほしい”と言って来たり、マスコミに取材されたりして、自分の生活が侵されるのに恐怖を感じてバンドをやめたことを。

 「でも、天真爛漫なんだ。僕に無いものを持っている」
 「それは何?」
 「人を幸せに出来る、メッセージを伝えられる、元気さ。まるで、向日葵のような愛を持ってる」
 「でも、君も悪い人間じゃないと僕は思う」
 とヒロが答えた。
 「君はもし僕に出会わなくても、生きていけたと思う。でも僕は君に出会わなければ、インスパイアリングで他のアーティストたちに音楽の言霊をすべて吸い取られて、きっと廃人になってしまっていただろう」
 その言葉にヒロは気高く、そして慈しみにあふれた瞳でダイスケを見つめた。
 ダイスケは話を続けた。
 「僕は膨大なデータから、君を探した。日本でも僕と同じに、同じ時間に生まれて、僕と同じ目の色で、同じホログラフの運命を持っている人間。そしてほら、分かれる時に出来たこのマーク。」
 ダイスケはシャツから左肩を出した。小さな4分音符のようなアザがあった。
 それを見ると、サッとヒロの顔色が変わった。
 しばらくの沈黙の後、ヒロは厳かなような儀式のように自分のシャツから右の方を出した。左右対称ではあるが、同じ場所に同じ形のアザがあるではないか。
P185~186より引用

2人は手を差しだしあいます。その瞬間2人はいつの間にか美しい星の海の中にいて、それぞれが、自分の心のなかにみるみる力がみなぎるのを感じたのです。
下を見ると、何十万人という人間が集まり、アンコールを求めるように手を叩き2人を呼んでいるのです。

 顔を見合わせ、2人は微笑んで、そしてうなずき合った。
 心地の良い、しかし激しいイントロが聞こえてきた。
 2人の姿はいつの間にか、出会った時のあの銀色のコスチュームになっていた。
 「歌おうよ、みんなが待ってる」
 ダイスケが言った。
 「うん。やろう」
 長い銀色の流星の階段が空から大地につながり、その大地にはガラスの輝くステージがある。
 2人は、その階段を駆け下りていく。
 2人は、そして、その地球と同じ星でaccessになった。
P186より引用

やっぱりアクセスは元はひとつの音楽の言霊だったんじゃないの?!

ここからは本当に私が痛いですwアクセスに夢見まくりです!いいですか!気をつけてください!

実は、私、この超銀河伝説を笑い飛ばしていました。実は双子だった、同じアザがあるって正直やりすぎだろうと。
だけど、この超銀河伝説があながち間違いじゃない気がしてきた出来事がありました。それは「US」という曲にハマった時です。

だけど知ってるのさ 誰よりずっと
寂しさ言えないまま 何かを探してる事

シングル:夢を見たいから USより

私はこの歌詞が大好きでした。一撃必殺です。なんて優しい歌詞何だろうと。でも何度も何度も聞いて思ったんですね。これはヒロの歌詞だけだっら、ここまで一撃必殺じゃなかったかもしれないと。大ちゃんの柔らかい心に寄り添うような優しいメロディがあるから伝わるんだって。そして、大ちゃんの柔らかい心に寄り添うような優しいメロディをもっと優しくするのはヒロの歌詞なんじゃないかと。
これに気付いた時に、「僕らはひとつの音楽の言霊だったんだ」というのが、あながち間違いじゃないんじゃないか。いや、「AXS超銀河伝説」こそ、アクセスの本質なんじゃないかと思ったんですね。

もうそこから私はAXS超銀河伝説厨ですよw
AXS超銀河伝説」こそ、アクセスの本質なんじゃないかと思うと、いろんな場面が、これはAXS超銀河伝説なんじゃないかと思えてくるのです。
他にも!私はHung Me For The Distance 〜絆された愛の果てに〜をヒロ目線の大ちゃんへのメッセージだと思っているんですね。
その、Hung Me For The Distanceを聞いていて、私的に違和感があるところがあったんですね。

夢より早く 闇よりも深く 溢れる想いを 君に乗せて伝えたい
アルバム:Rippin' GHOST Hung Me For The Distance 〜絆された愛の果てに〜

という部分です。「君にのせて伝えたい」って、「曲の思いをヒロが歌って届ける」ということだと思っていたので、ヒロ目線の大ちゃんへのメッセージだと思うと、矛盾しているように感じたんですね。今までは自分のメッセージなのに、ここだけ自分じゃなくなるというか。
でも「AXS超銀河伝説」を思い出すと「二人は違うものだけど、同じもの」なんじゃないかと考えると何となく納得出来るんですね。

他にも。access TOUR 2014 Vertical Innocence のTRY AGAIN。この時の2人のポジションは、ヒロがステージセンターでマイクスタンド、そのヒロの真後ろに大ちゃんの要塞があり、その中で大ちゃんは演奏している、なんですね。大ちゃんはスゴく力強く演奏していて、ヒロもスゴく力強く歌っていました。それを見ていると、大ちゃんの力強さがヒロに伝わってヒロから歌っているようにも見えるし、ヒロの力強さが大ちゃんに伝わって大ちゃんが演奏しているように感じるんですね。ここでも「僕らはひとつの音楽の言霊だったんだ」というのを思い出します。

さらに以前ここでも書いた物語が楽曲を作るのか、楽曲が物語を作るのか - 変わらないものなんてないんだね、夢見がちな物語だって。

それは遥か昔 闇にひきさかれ
1000年後の果てに かなう愛

アルバム:D-Trick 1000年の誓いより

目覚める前の夢は
いつかきっと かなうさ
同じ夢を どこかで誰かも見ている

アルバム:D-Trick Toy Box In The Morning

をまるで体現するような物語!アクセスに対して「アクセスは1000年の誓いで出会ったの><」「同じ夢をどこかで見ていたから出会えたの><」と思ってる系の人にとっては、この「AXS超銀河伝説」でその根拠が強化されるような気がします。

さらにさらに、20周年のaccess Special Live Event 20th Anniversary Partでのお衣装。ヒロも大ちゃんもタトゥーシールをつけているんです。もしかしてこれって同じ形のアザが浮かび上がってきちゃった……?!と思うことも出来る訳です。

ずいぶん気持ち悪いことを言っている自覚はあります。みなさんご理解していると思いますが、本気で「AXS超銀河伝説」と思ってるわけではありませんwいや思ってるんですがw言葉は悪いですが、「ダマされたもの勝ち」なんです。「そういう『てい』でと楽しむ」と設定すると、新しい発見ができるんです。それが楽しいんです。
ということで、皆さんもaccess SYNC-TRUTHをゲットして「AXS超銀河伝説」を楽しんでみてください。アクセスの新たな世界に触れられること、間違いなしです!access SYNC-TRUTHはそれ以外にもキレイな写真、インタビュー、レポート、盛りだくさんで楽しいですよ!

*1:アクセスが発表していく楽曲やビデオとは全く別のカタチで、マンガ家と小説家の方がそのコンセプトを元に創作した物語