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accessニューアルバムHeart Mining(曲)を聞いて書いたポエム〜浅倉大介の心(Heart)を採掘(Mining)した貴水博之〜

accessニューアルバムHeart Mining(アルバム)を聞きました。特に気になった曲、Heart Mining(曲)について考えたことのポエムです。

いつもの私を知ってる人は、またネイビーさん訳わからないこと言ってるよ(笑)とスルーできると思いますが、いつもの私を知らない人は訳の分からない感想にちょっとびっくりするかもしれないw安心してください、アクセスのファンはみんなこんな人じゃないです。私がヘンテコなだけです。

2017年の春ツアー、秋ツアーで、舞浜公演でアクセスは本人たちも見ている側も「生きててよかった」と思うほど幸せな世界を見せてくれました*1
そんなaccessでしたから、当然Heart Mining(アルバム)はハッピーハッピーな世界のみで構成されるアルバムになると思って疑いませんでした。
2017年12月19日。私はアルバムをフライングゲットしました。

Heart Mining(初回生産限定盤)(DVD付)

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私は家に帰るのも待ちきれず、昔ながらのCDポータブルプレイヤーをネットカフェに持ち込み、歌詞カードを見ながら聞きました。
途中まではハッピーハッピーな世界でした*2。でもHeart Mining(曲)は違いました。

誰かの未来を涙に変えても 寂しくて苦しい胸
埋められない明日がそこにはあるの?

違和感を覚えて、思い出したのは2013年のスーパーデリケートなころの大ちゃんでした。



2013年、私はアクセスのファンになりました。その時私は「たかみさんはかわいい!あさくらさんはかっこいい!逆に感じる人信じられない!」と思っていました。
ファンになって2ヶ月後、私は初めてアクセスライブに行きました。永遠とdiveツアーでした。そのライブは「たかみさんはかわいい!あさくらさんはかっこいい!」で硬直した私に「あさくらさんがかわいいという意味が少し分かった気がする」と気づかせました。
その時のツイートはこんな感じでした。

あさくらさんによる、永遠ダイブ制作についての話。「世の中が不安じゃないですか。不安じゃないと思いたいけど、でも不安みたいな。その中で何を伝えられるかって思って。その中で何ができるか結構考えたんですね。変な話ですけど、一人じゃないとか、そばにいるよとか。そういうのが音楽でできると信じてて。その中でテンションをあげようというのがいいんじゃないかと思って。永遠ダイブを作りました」
ごめんなさい、すごいニュアンス(笑)
で、これを語るときのあさくらさんがすごく真面目で。そして本当にできると信じていそうで。あさくらさんって、茶番を茶番と分かっていてやるタイプだと思うんですね。編みタイツとか、今回のボヨヨンカチューシャとかも。でもそんなあさくらさんが、本気に真面目に素直に音楽の力について語ってるから、心から信じているんだなというのが伝わったし、ある一種の盲目的なところもありつつ、達観してみれるところもある、あさくらさんがすごい気になった。
私はあさくらさんのことはかっこいいと思っていて。だから大ちゃんはかわいいの♡っていうのを見るたび、違うんだよ!!!!!あさくらさんはかっこいいんだよおおおおおおお!!!!!!と勝手に一人で盛り上がっていたりw、何故かわいいベクトルに動くのかって思っていたんですね。でも今日、永遠ダイブの制作について語るあさくらさんを見て、ちょっとヒントを得た気がします。茶番を茶番と分かる、達観してものを見れる人が、盲目的に何かを信じるって、ものすごいエネルギーがいるし、そして危ういと思ったから。それがあさくらさんかわいい♡ベクトルの出所なのかな〜って思って。

あさくらさんの危うさに気づき、春が過ぎ、夏がすぎ、秋になりました。
2013年9月21日、私は初めてのあさくらさんクラブイベントに参加しました。代官山Airでした。初めてのクラブという場所にに怯えながらも、たくさんのDA楽曲を聞けて楽しい初めてのクラブイベントになりました。クラブイベントの最後はMCタイムです。楽しそうにお話する浅倉さんもいました。ですが、このクラブイベントの思いを語った時、あさくらさんは目にいっぱい涙を溜めながらウルウルしていました。その姿を見て、私はしばらくクラブイベントは控えようと思ったのです。それはあまりにもあさくらさんが儚くて、切なかったからです。

その時のツイートはこんな感じでした

今日もあさくらさんは世界を憂いていました(T_T)
あさくらさん儚い(T_T)あさくらさん尊い(T_T)
あさくらさんは世界を憂いているから、世界に希望を出現させるために曲をつくるのね(T_T)それでも世界を憂いて、また世界に希望を出現させるために曲をつくるのね(T_T)あぁなんという儚さ!尊さ!(T_T)あぁ(T_T)
誰かあさくらさんの世界を希望で満たして(T_T)あぁ(T_T)

世界を憂いて心を痛めるあさくらさん。だから世界に希望を出現させる曲を作るあさくらさん。それでもまだ足りなくて、また世界を憂いている。切なすぎていてもたってもいられなくて、私はダッシュで家に帰りました。こんなに胸が苦しくなるのなら、こんな想いにになるのなら、しばらくクラブイベントは行かない!そう思ってしまうほど、世界を憂いて心を痛めるあさくらさんが儚かったのでした。

時間は過ぎ、冬が来ました。しばらくクラブイベントには行かないと思っていた私ですが、同時期にやっていた舞台銀河英雄伝説 激突編があまりにもヒドくて*3、同時期にやっていたクラブイベントを見にいくことにしました。2014年2月22日の代官山unitでした。また私はあの世界を憂いて心を痛めるあさくらさんを見てしまうのかな……と心配していたのですが、そこにはそんなあさくらさんはいませんでした。
その時のツイートがこちら

あさくらさんが、私にとって初めてのクラブイベント(9月の代官山Air)の時より、スーパーデリケートっぽくなさそうで、もしかしたら、全国各地でクラブイベントをするたびに、ボクの曲を聴いてくれてるパワーをためていったんじゃないか?!という解釈。

その解釈を確信したのは2014年5月8日Sツアーの最終日でした。

そして今回(Sツアー)の札幌。だいさまが世界を憂れて、心を痛めてる、儚い様子はなかった。強い強い人間だった(だいさまは神様だけど人間だから)。きっと今だって世界を憂れて、心をお痛めになられているんだろうけも、それを表に出すことはない。スーパーデリケートから脱出したように見えた。もしかするとだからヒロと対決するようなライブにできたのかも。今回のツアーはだーさまは楽器に向かって音を作って、ヒロはお客さんを向いて煽ったり盛り上げたりと、2人とも別々なことをしているじゃないですか。これって、12年と13年にはなかったような気がするんですね。映像や参加してる時は感じなかった。でも今回と比べると12,13年のライブは共同だった気がするのね。
それは、あくせすでやってきて、希望をヒロと共に感じたっていうのもとてもあるんじゃないかと。それとクラブイベントでたまったパワーが合わさって、だいさまはスーパーデリケートから脱出し、もう大丈夫になったんじゃないかと。

私はその時、あさくらさんはもうスーパーデリケートを脱出したんだと思いました

そしてその2年後、2016年の春ツアー中に熊本で震災がありました。その翌週、2016年4月16日、17日に横浜bayhallでライブがありました。大ちゃんはまた心を痛めて泣き出しそうになってしまうんじゃないかと心配していましたが、そんなことはありませんでした。

ボクが初めてアクセスを見たのは13年の永遠ダイブツアーじゃった……生で見るまで、大ちゃんは弱いところがない強い男性だと思っていたんじゃ……だが永遠ダイブツアーで見た大ちゃんは、語る時に目を潤ませ、後一押しがあったら泣いてしまうんじゃないかという繊細な姿じゃった…
そしてボクの初めての大ちゃんのクラブイベントの時、もっと大ちゃんは繊細に見え、誰かあさくらさんの世界を希望で満たして(T_T)あぁ(T_T)と思ったのじゃった……大ちゃんはスーパーデリケートだと思ったのじゃ……
そしてSツアーである。私はSツアーで大ちゃんがスーパーデリケートを脱出したと思ったのじゃった……
というワケで、14年のSツアーで大ちゃんはスーパーデリケートを脱したと思ったんですよ。で、今回こういうことが起こった。大ちゃんが語りだした時、あ、またこの人泣くんじゃないか、大丈夫かな?と失礼ながら思ったんだ。だが、大ちゃんは泣かなかった。全然平気だった。小娘が、たった3年しか見ていないやつが何いってんだ?って感じだけど、大ちゃん、強くなったな(T_T)って思ったよ。強く、自分の足でたっている立派な男性だったよ……と、13年の大ちゃんを見ていた私は思ったのです。
13年はさーヒロタンが(^-^)大ちゃん大好き!わんわんお!っていう感じでべったべた甘えてたと思うんだけどw、今はそんなことしなくなったね。もう大ちゃんは自分1人でも世界を信じられる、そう思えるようになったんだ……(T_T)

大ちゃんがアンコール終わりに「何があるか分からない世の中だけど、音で感じあえる世界がある。ずっといるから大丈夫」って客席を見て一言一言とても心強く言っていた。昨日も書いたけどこういうことを話す時の大ちゃんのイメージは目を潤ませて今にも泣き出しそうな表情だった

あさくらさんからはもうスーパーデリケートさは消滅したんだ!と思いました。そういう過程を見て、その後のライブ、2016年の秋ツアーも、2017年の春ツアーも、秋ツアーも、舞浜公演も、accessはずっと幸せでハッピーハッピーな世界を見せてくれたので、アクセスの世界はハッピーな世界!しかない!と私は認識しました。






ですが、ニューアルバムのHeart Mining(曲)は違っていました。

誰かの未来を涙に変えても 寂しくて苦しい胸
埋められない明日がそこにはあるの?

この歌詞は、2013年に見た世界を憂いているスーパーデリケートなあさくらさんのお姿を思い出させたのです。アクセスの幸せな姿ばかり見てきて、すっかり忘れていたスーパーデリケートなあさくらさんのお姿です。

私は、あの時のスーパーデリケートな大ちゃんはいなくなったと思っていました。でもそれは間違いで、本当はまだいたのかもしれないです。スーパーデリケートな大ちゃんはまだいるけど、それを見せないようにしてるだけかもしれないのです。見せない強さを身に付けただけかもしれないのです。
世界を憂いて心を痛めている自分を見せないぐらい大ちゃんは強くなりました。でもそれは見せないぐらい強くなっただけだった。私はそれを見抜けていませんでした。あれだけ、ハッピーハッピーな世界を見せてくれるのだから、スーパーデリケートな浅倉さんはいなくなっていたと思っていました。
でもいるのです。世界を憂いて心を痛めいるけれど、それでもハッピーハッピーな世界をあさくらさんは見せてくれていたのです。

ところで、ニューアルバムのインタビューであさくらさんとたかみさんはこんなことを会話していました。

浅倉 (略)逆の意味で意外だったのがアルバムタイトル曲「Heart Mining」。その言葉に含まれるいろいろな意味合いを歌詞で表現するのは難しいだろうなと思っていたから。言葉にしたら、限定される場合があるから。なのに、意表を突いて、音を渡したら、すぐに歌詞が返ってきた。
貴水 音をもらって、そのまま朝方に集中して書き上げました。剛速球のキャッチボールを繰り返した上での、あれだったのが功を奏したと思うよ。
浅倉 最後の曲だったんだよね。
貴水 しかも、アルバムタイトルになる曲だってことはわかっていたから、大ちゃんの音を聴いた瞬間、わかっちゃった。こうでしょって。通じ合ってた。
浅倉 完全にクリエイターモードに入ってたよね、あのときのHIROは。

たかみさんは「大ちゃんの音を聴いた瞬間、わかっ」ってしまったそうです。そして、Heart Mining(曲)の歌詞を書き上げました。つまり、音を聞いた瞬間に、たかみさんは分かってしまったんです。世界を憂いて心を痛めている大ちゃんがまだいることに。心を痛めながらも、あさくらさんは幸せな世界を作り上げていることに。

歪むこの地球で明日に向かっていく 眠れずに不安な夜
確かめたい答えがそこにあるから

残された僕らが 残さねばならない
その光 隠す胸に 今君が感じてるモノだけ伝えて

この歌詞は、まるで世界を憂いて心を痛めているあさくらさんのことを歌っているようです。まるでそれでも幸せな世界を作り上げていく覚悟・決意を歌っているようです。私が気づかなかったことをたかみさんは気づいて歌詞にしました。
つまり、あさくらさんの奥底にある心(Heart)を貴水さんが採掘(Mining)したってことなんじゃないかと思うのです。

最初、Heart Mining(曲)を聞いた時に思った感想はこうでした。

今までのハッピーハッピーな世界から一変……Heart Miningはこれがヒロタンにとってのハートの採掘なのかよ?!?!??!!って……歌詞あり新曲のラストが、アルバムと同じタイトルの曲が、アクセスが25周年に表現してきたハッピーハッピーな世界観とは間逆で……どういうこと?!??!

でも、何度も聞いて解釈していくうちに、あぁこれはアルバムのタイトル曲になるなって思いました。
25年間彼らが作り上げた、築き上げた、結んできた、通じ合ってきた絆があるから、相手を思いやる心があるから、奥底にある心(Heart)を採掘(Mining)できるんですよね。

私はアクセスが永遠でなくなるんじゃないかと不安になったことはありません。7年間の沈黙があったと知っているのにです。私のようなド新規がのんきに「アクセスはずっと一緒♡」って言えるのは、アクセスがこの幸せが、アクセスというユニットが永遠に続くように感じさせるライブを、曲を、活動を積み上げできたからなんだと思います。
でもそれは簡単なことじゃない。世界を憂いて、心を痛めてでもそれを感じさせない覚悟・決意の上に成り立っているのです。それをHeart Mining(曲)は教えてくれました。
「すごいアルバムが出来た」と舞浜公演で聞いた時、私が想像したのはエネルギーがすごいという「Rippin' GHOST」的なアルバムでした。でもそういう方向性じゃないすごさでした。アクセスの「深さ」がすごいアルバムがHeart Mining(アルバム)です。
嬉しいことに、後3回寝れば苗場のライブです。そこできっとHeart Mining(曲)が聞けるでしょう。そこで私はどんなアクセスの深さを体験するのでしょうか。とても楽しみです。

*1:舞浜公演1日目ヒロタン「生きててよかったでしょ?」大ちゃん「生きててよかった」→ハグのくだりがあった

*2:Vertical InnocenceやTragedyはどうなんだと言われたら、それは置いておく

*3:詳しくは語らないw