物語が楽曲を作るのか、楽曲が物語を作るのか
またものすごくキモい妄想を勢いで書いたものなので注意!アクセスさんの話題も、ジャニーズの話題も出てきます。
「楽曲が物語を作る」って?
アクセスさんの成り立ちは、あさくらさんソロアルバムを出すことになった→ゲストボーカルが欲しいから探す→たかみさんが紹介される→歌ってみる→いい感じじゃん!→アクセス結成、なんですね。
そのアクセス結成の契機となったアルバムがD-Trickです。
- アーティスト: 浅倉大介
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
- 発売日: 2013/09/11
- メディア: CD
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1000年の誓い - 浅倉大介・麗美 - 歌詞 : 歌ネット
なんとロマンティックなんでしょう。1000年の近いを超えて出会えるんですよ!中学二年生の少女メンタルをくすぐる歌詞ですね!
そしてアクセスさんの物語を知ると、あさくらさんとたかみさんの出会いは1000年の近いなんですね><分かります><とか言ってしまいたくなります。
例えば
まどろむ夢の中 僕に呼びかける
見知らぬシルエット 懐かしくて…
ちょっとだけ不安定なたかみさんの声が、まどろむ夢の中にいて、「逢いたい、逢いたい!」と叫んでる、探している感じが出ていていいんですよ……
※まどろむ夢というのは、たかみさんの生い立ちについてまとめてみた ※ソースは「ご指名ありがとうございます」 - 変わらないものなんてないんだねで書いたような、それなりに歌手活動できているんだけど、これじゃない、もっとやりたいことと合致した人がいるはずだ、出会えるはずだ!って思ってることとリンクさせて考えてる
アクセスさんは7年間の活動休止したことがあるのですが、それとかぶせて考えれば
それは遥か昔 闇にひきさかれ
1000年後の果てに かなう愛
というところも物語と合致する訳ですね!闇に引き裂かれたか知らないけど!1000年後じゃなくて7年後ですが!
Toy Box In The Morningではどうでしょう。
※5:15からみてくださいね
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND27348/index.html
目覚める前の夢は
いつかきっと かなうさ
同じ夢を どこかで誰かも見ている
これもまた先ほどとかぶるんですが、「逢いたい、逢いたい!」と叫んでいたたかみさんと、同じ夢をどこかで見ていたあさくらさんが出会ったんですね!とか、考えちゃう訳ですよ。
COSMIC RUNAWAYではどうでしょう。
COSMIC RUNAWAY - 浅倉大介 Pred.AXS - 歌詞 : 歌ネット
今夜 君をさらって
仕組まれた この世界から
どこまでも 君をさらって
二人見た 夢の場所まで遠く 君をさらって
ときめきを忘れる前に
求め合う引力よりもスピードを上げて
Cosmic runaway
とか!!!!!これも活動休止あたりのことを歌ってるんじゃないかとか、考えられる訳ですよ!
とまぁ、夢見がち系アクセス新規ファンの妄想を長々と書いてきた訳ですが。
ポイントはこの3曲の歌詞が「二人が出会う前に書かれた歌詞」だということです。
この歌詞が書かれたときは、アクセスさんが結成されると決定された前でしょうし、たかみさんの参加はこの1枚のアルバムだけだったかもしれないんです。
でも歌詞を見ると「アクセスさんの物語」を歌っているようなのです。
以前、再結成後で自分たちのことを歌ってるんじゃないかという歌詞まとめ - 変わらないものなんてないんだねという記事を書きました。これらも自己の物語について語った楽曲です。しかしこれらの楽曲は「既に物語があってそれを楽曲にした」ものなのです。
ですがD-trickの3曲は違います。歌詞が書かれた時、「物語は無形」だったのです。なのに、今こうやって聞いてみると「有形の物語に対して書かれた楽曲」のように感じるのです。「無形の物語に対して作られた楽曲」なのに「有形の物語に対して書かれた楽曲」に捉えられるのですよ。
これってすごくないですか!?「物語から楽曲が作られる」のではなく「楽曲から物語が作られる」のですよ!!!!!!!
ジャニーズの場合〜大人の決めたやり方 それが正解なの?〜
それと同じようなことをジャニーズでも感じたことがありました。Sexy Zoneの「Sexy Zone」です。
Sexy Zone - Sexy Zone - 歌詞 : 歌ネット
私は、この楽曲を聴いて、「時代を創ろう Sexy Zone」の壮大なフレーズにグループのイメージを重ね合わせ、きっとセクゾン(Sexy Zoneの略です。他の略し方が正しいのかもしれませんが、私はそう略してます)は時代を作るんだね><とか思っていました。そのぐらいに軽く考えていたのです。
ですがあることが起こりました。デビューシングルの売り上げが思わしくなく、同時日に発売だったNot yet の「ペラペラペラオ」に売り上げが抜かされそうになったのです。どうしでもデビューシングルを一位にしたいジャニーズサイドは、握手会を行い、CDの売り上げを上げようとしました。そしてその握手会にはセクゾン本人たちだけではなく、先輩ユニットもかり出されたのです*1。
CDが1位をとれなそうだから、先輩グループの力を借りた。これ自体の善し悪しは置いておいて、先輩グループの力を借りてまでCDを売る必要があるのか?という議論が発生しました。先輩ユニのファンでは利用されたとセクゾンに複雑な気持ちを抱くだろうということや、幼い小中学生の子供たちに二日間で11時間握手会をさせるという非人道性、そしてまた、先輩の力を借りて1位をとったことは、「自分たちに力がない」ということをセクゾン自体に知らしめ、忘れない傷を付けたのではないかということも言われました。
これらの握手会騒動について、何人かのファンは
大人の決めたやり方
それが正解なの?
僕らは僕らなり
考えてる
に重ね合わせて考えました*2。
おそらく、ファンは握手会があるまで「大人の決めたやり方それが正解なの?」の部分を「幼いながら一生懸命考えているんだね」ぐらいに しか捉えていなかったはずです。しかし握手会の出来事があって、この楽曲はSexy Zoneの物語を表す楽曲になってしまったのです。
これも、上記で上げた「無形の物語に対して作られた楽曲」なのに「有形の物語に対して書かれた楽曲」と捉えられる事象です。「楽曲が物語を作る」なのではないかと思うのです。
「楽曲が物語を作る」というのに気づいたのはHey! Say! JUMPの「OVER」が初めてでした*3。それから「Sexy Zone」、アクセスさんのD-Trick三曲など、他のグループでもそういう事象があるんだということを知りました。
作詞家さんは予言者なの?!え?!え?!となる不思議な現象ですが、そういう不思議な現象が起こるからこそ、そのグループの存在は希有で、そして物語により興味を惹かれるのかなと思っています。
あれ……タイトルと締めがズレている……orz